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2018年8月2日に発売されたトヨタの新型カローラスポーツ。スポーティモデルのハッチバックの登場とあって注目度も高い車種です。
ハイブリッドとダウンサイジングターボの2つのパワートレインを設定するカローラスポーツは、ファミリーカーとしてもスポーティカーとしても活躍しそうですが、スペックや内外装のデザインはどうなっているのでしょうか?
新型カローラスポーツについて徹底的にまとめてみました。
目次
新型カローラスポーツはオーリスの後継車種
カローラスポーツはオーリスの後継車種。たしかに、フォルムやライトのデザインにはオーリスを彷彿とさせます。
オーリスといえば「シャア専用モデル」を発売し、ラインナップの幅が広く欧州で人気となった車種です。1車種で1.2Lターボ、1.5Lハイブリッド、1.8Lエンジンを採用し、CVTと6MTを設定し、2WDと4WDを用意していた車種なんてオーリスくらいではないでしょうか。
今回のカローラスポーツは、1.8Lハイブリッドエンジンと1.2Lターボエンジンを採用、1.2LターボはCVTと6MT、2WDと4WDを設定しているので全国各地様々な方に適したスペックで販売できる多様性を秘めています。
ハイブリッドの燃費性能や、1.2Lターボのスポーティな走りへの期待が高まりますね。
新型カローラスポーツのグレードと価格
カローラスポーツは1.8L、1.2Lのエンジンそれぞれに3つのグレードを設けています。グレード名と価格、そして燃費を一覧にしました。
ハイブリッドモデル
グレード | 価格 | 燃費(JC08モード) |
HYBRID G”Z” | 2,689,200円〜 | 30.0km/L |
HYBRID G | 2,527,200円〜 | 34.2km/L |
HYBRID G”X” | 2,419,200円〜 | 34.2km/L |
ターボモデル
グレード | 価格 | 燃費(JC08モード) |
G”Z” | 2,386,800円〜 | 15.4km/L |
G | 2,224,800円〜 | 16.4km/L |
G”X” | 2,106,000円〜 | 16.4km/L |
カローラスポーツのライバル車種となりそうなのは、スバルのインプレッサスポーツ、スズキ スイフトスポーツ、フォルクスワーゲンのゴルフなど。
価格やボディサイズではこれらの平均値あたりにいるのがカローラスポーツ。やはりトヨタ車、絶妙にいいとこ取りな設定です。
ハイブリッドとターボの最大価格差は約50万円。しかし燃費が2倍違うのでどちらを選ぶべきか悩むところです。
どちらを買うべきか?どんな方に適しているのか?という点を重視してスペックを比較していきましょう。
新型カローラスポーツのデザイン
車を買うときに大事なのはやっぱり見た目のデザインでしょう。第一印象で「かっこいい」と思える車はやはり気になります。
カローラスポーツのエクステリアデザインは、先代のオーリスと同じテイスト。オーリス以上の上質感とトヨタ車の最近のトレンドを兼ね備えた仕上がりです。
重心が低く、安定した走りをデザイン面からも感じさせるのがカローラスポーツ。ファミリーカーでも趣味の車でも、幅広い年代の方に受け入れられるデザインではないでしょうか。
ボディカラー
カローラスポーツのボディカラーは8色展開。個性的な色ではなく、ベーシックな色が中心です。
- スーパーホワイトⅡ
- ホワイトパールクリスタルシャイン
- シルバーメタリック
- アティチュードブラックマイカ
- ブラキッシュアゲハガラスフレーク
- スカーレットメタリック
- オキサイトブロンズメタリック
- シアンメタリック
カローラスポーツのボディサイズ
コンパクトとは言い難いサイズではありますが、取り回しがしやすく、荷物や人の乗車も快適なサイズ感。コンパクトカーでは小さいけどワゴンでは大きいと感じる方にはピッタリとはまる理想的なボディです。
ハイブリッド | ターボ | |
車両重量 | 1370~1400kg | 1310~1400kg |
全長 | 4375mm | 4375mm |
全幅 | 1790mm | 1790mm |
全高 | 1460mm | 1490mm |
ホイールベース | 2640mm | 2640mm |
最低地上高 | 135mm | 130~135mm |
新型カローラスポーツのインテリア
カローラスポーツの「スポーツ」はインテリアデザインにあったのかと思わざるを得ない、スポーティな内装。
レッドとブラックのツートーンカラーでほどよいホールド感のシートはすばらしいの一言です。シートヒーターもついており、寒冷地にお住まいの方も暖かい車内で過ごすことが出来ますね。
このブラック×レッドのインテリアカラーはG”Z”グレードでメーカーオプションとなっています。インテリアからスポーティさを味わいたい方にはおすすめです。
全グレードの標準はブラックで統一されたインテリア。グレードGではブラウンをあしらったサドルタンも選択できます。いずれも上質感あふれ、「ベーシック」と呼ぶに相応しい仕上がりです。
居住空間・荷室
カローラスポーツの荷室容量は352L。9.5インチゴルフバッグを2個積むことが可能です。
小物入れやドリンクホルダーも必要な位置にしっかりと備わっているので、カー用品店で小物入れを新たに購入する必要もないでしょう。ご家族でのキャンプやバーベキューでも活躍する積載力です。
室内サイズ
室内長 | 1795mm |
室内幅 | 1510mm |
室内高 | 1155mm |
新型カローラスポーツのパワートレインと走行性能
車名にスポーツとつくと気になるのは走行性能。そしてスポーティな走りを支えるパワートレインです。
ハイブリッドモデルはスポーティさよりも「低燃費」や「幅広いユーザーへの適応」を狙っていると考えられるので、掘り下げるべきは6MTを設定しているターボモデルでしょう。
ダウンサイジングターボは、小排気量ながら格上の自然吸気エンジン並みのパワーを発揮し、自動車税が抑えられるため昨今人気が高まっています。
続いてエンジン性能、走行性能を詳しく見ていきましょう。
新型カローラスポーツのエンジンと燃費
エンジンは1.8Lエンジンとモーターを搭載したハイブリッドモデルと、1.2L直噴ターボエンジンを搭載したターボモデルの2種類。
いずれも加速フィーリングのよさと燃費性能が追求されており、街乗りで主に使用する回転数域でのトルクを重視したエンジンに仕上がっています。
中低速域でパワフルに加速できるので、市街地での走行がしやすく、普段使いでストレスを感じにくい仕様です。
燃費はハイブリッドモデルが約30km/L、ターボモデルが約16km/Lと選ぶエンジンによって2倍近くの差があることに。これはどちらにするかを悩む方には選択が難しいところです。
マニュアルや4WDを求める方はターボモデルしか選択肢がありませんが、CVTの2WDでいいという方は悩みどころですよね。
同じグレード同士での価格差は約30万円。年間走行距離が1万kmだとすると、ハイブリッドモデルで必要なガソリンは333L、ターボモデルは625L。
レギュラーガソリンの平均価格147円をかけると、年間のガソリン代が48,951円と91,875円で差額は42,924円。30万円分を低燃費で浮いたガソリン代だけでまかなうと7年ほどかかります。
長く乗る前提で維持費を安く抑えるなら「ハイブリッドモデル」、購入費用を抑えたいなら「ターボモデル」と考えてよいでしょう。
トランスミッションと走行性能
CVTと6MTの2種類のトランスミッションを採用しているカローラスポーツ。
CVTは10段階のスポーツシフト搭載で、パドルシフトによって変速が可能に。MTは発進時やシフトチェンジの際に、適した回転数に自動で合わせる機能がついているので久しぶりにマニュアルに乗るから不安だという方でも乗りやすい仕様になっています。
また、様々な路面状況を100万km走行してチューニングを重ねたサスペンションは、上質で楽しい走りをドライバーに味あわせてくれます。
ACA制御によるコーナリングの旋回性能の向上や、AVSによる路面状況やドライブモードに適した減衰調整によって、安定した滑らかな走りも実現しています。
カローラスポーツのスペック表
ハイブリッド、ターボそれぞれのスペックは以下の通りです。
ハイブリッド
トランスミッション | CVT |
駆動方式 | 2WD |
エンジン種類 | 直列4気筒NAエンジン+モーター |
総排気量 | 1,797cc |
最高出力 | 72kW(98PS)/5200rpm |
最大トルク | 142N・m(14.5kgf・m)/3600rpm |
モーター出力 | 53kW(72PS) |
モータートルク | 163N・m(16.6kgf・m) |
ガソリン種別/タンク容量 | レギュラー/43L |
ターボ
トランスミッション | CVT/6MT |
駆動方式 | 2WD/4WD |
エンジン種類 | 直列4気筒直噴ターボエンジン |
総排気量 | 1,196cc |
最高出力 | 85kW(116PS)/5200~5600rpm |
最大トルク | 185N・m(18.9kgf・m)/1500~4000rpm |
ガソリン種別/タンク容量 | レギュラー/50L |
新型カローラスポーツの安全装備
カローラスポーツには、「Toyota Safety Sense」が標準装備されています。
障害物や歩行者をレーダーとカメラで検知して、ブレーキ操作がない場合にブレーキをアシストするプリクラッシュブレーキをはじめ、衝突回避・軽減のための最新技術が取り入れられています。
注目は「レーダークルーズコントロール」。高速道路等での巡航時に一定速度で自動走行する機能は以前からありましたが、新たに前車追従式オートクルーズ機能として搭載されました。これにより、巡航時の自動運転はもちろん、渋滞の際も前の車についていくことが可能になりました。
ただし、停止までは自動で行ってくれますが、再発進はドライバーが操作を行いますので気を抜き過ぎないようにしてくださいね。
新型カローラスポーツまとめ
新型カローラスポーツをご紹介してきました。
ベーシックな車として、カローラフィールダーやアクアなどと並び一般の方だけでなく社用車としても活躍しそうなカローラスポーツ。
さらに、最近となっては珍しいマニュアルミッションの搭載によって新たなファンも増えそうです。スポーティハッチバックは他メーカーのライバル車種も多いカテゴリー。カローラスポーツが今後どれだけ日本に浸透していくのか、非常に楽しみです。
残念ながら2018年12月現在はマニュアル車の試乗車は無いようですが、ハイブリッド・ターボ共に試乗車の予約は可能です。気になる方はぜひ試乗してみてくださいね。