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世界的にIT化が進み、多くのIT関連会社が自動車業界に参入してきました。
そんな中でも、インターネットと、車を繋ぐ新時代の車として開発されたコネクテッドカーは、ネットの力で、車の運転をサポートしてくれる便利な車として注目を集めています。
コネクテッドカーの力で、ハンドルを握ることなく、目的地へと運んでくれる時代も夢ではありません。コネクテッドカーの特徴やメリット、デメリット、現在発売しているメーカーについて解説していきます。
目次
IoTの力を利用したコネクテッドカー
全ての商品のIT化が進む中、自動運転車の実現に向けて、各自動車メーカーや、IT関連会社が自動車業界に参入しています。
コネクテッドカーを簡単に説明すると、インターネットと車を繋ぐ未来の車であり、人を目的地まで、自動運転で運びつつも、クルマ本来の役割以上の価値観を提供する、最新型の自動車になります。
新時代の車として、開発が進められているコネクテッドカーは、すでに一部の技術を市販車に搭載している状態であり、車の自動車運転が主流になれば、間違いなく私達の私生活に、大きな影響を与えるものになると言われています。
パソコンやスマートフォンのみならず、車にもIoT(物のインターネット)の力を利用することで、人々の生活がより豊かになり、自動車事故の減少にも繋がってきます。
知らなきゃ損!コネクテッドカーを利用するメリット
コネクテッドカーを利用するメリットを、3つ紹介します。
車の自動運転が進む中、新たな自動車の誕生に向けて、全ての自動車メーカーがコネクテッドカーの開発に取り組んでいます。コネクテッドカーを運転するメリットを詳しくみていきましょう。
日常メンテナンスの負担を軽減
コネクテッドカーの中には、警告灯点灯時に、対応方法を通知してくれるシステムがあります。車の通知システムが発展すれば、ブレーキやフルード(ブレーキオイル)、ブレーキパッドの減り具合など、様々な点検項目をシステムが自動で判断してくれるようになります。
車のメンテナンスは、運転している最中の違和感や目視で判断しているもの。システムが自動で判断してくれることで、日常メンテナンスの負担を最小限に軽減することに繋ります。
リモートコントロールで車を自動制御
車を、遠隔操作で制御するリモートコントロール機能、ウィンドウや、エンジン始動の通知など盗難防止にも役に立つ便利なサービスになっています。
最近では、BMWが開発に成功した、車の外から遠隔操作で駐車できる「リモート・コントロール・パーキング」も、自動運転技術と、コネクテッドカーを新たに結びつける技術です。
自動運転システムはもちろん、様々なサービスの役に立つ新サービスの誕生が、人々の運転への負担を最小限に抑えてくれます。
運転をより充実した効率の良いものへと変えてくれる
コネクテッドカーが実用化すれば、周辺施設などにも繋がることが可能になります。
ドライブをより豊かにするコネクテッドカーでは、駐車場やレストランなどの混雑状況を、インターネットがリアルタイムで把握できるだけでなく、ガソリンスタンドの情報や、価格込みの情報を入手して、運転をより効率の良いものへと変えてくれます。
観光施設や開園情報、お得なチケット情報も含めて、情報が車の中で入手できる時代が間もなく来ると予想されています。
ここはダメ!コネクテッドカーを利用するデメリット
コネクテッドカーの実現は、メリットばかりではありません。インターネットが大半の運転操作を遠隔操作することで、デメリットになることはたくさんあります。
ネットを使ったハッキング問題
コネクテッドカーの最大デメリットは、常にハッキングの驚異に晒されることです。
インターネットの世界では、個人のパソコンのみならず、企業のサーバーでさえもハッキングされてしまう可能性があります。どれだけセキュリティーを強化しても、悪質なハッカーが小さな隙間から侵入して、攻撃を仕掛けて来るでしょう。
インターネットを利用して、運転をサポートするコネクテッドカーで、ハッキングされるようなことがあれば、大きな自動車事故に繋がる可能性も十分に考えられます。
自動車価格の高騰
コネクテッドカーには、車載通信機器や、アプリを初めとする様々なサービス料金が発生される分、オプション価格や車両価格が今以上に高額に設定される可能性が考えられます。
コネクテッドカーが、標準装備されるようなことがあれば、コネクテッドカーを、必要としない方も高騰した価格分のお金を支払って車を購入しなければいけません。
また、コネクテッドカーサービスが本格化して、セキュリティー要件が高くなれば、対策費用としての金額も車両の購入価格に含まれてきます。
乗り換えに手間がかかる
運転者の様々な情報が、蓄積されるコネクテッドカーでは、個人情報を含めて重要な情報が、一定程度、車の内部に蓄積されるようになります。
運転者の重要な情報が、インプットされているからこそ、車の買い替えの際に、ストレージ情報の移行や消去、諸手続きが必要になるなど、ある程度の引き継ぎ作業が必要になるデメリットが考えられます。
コネクテッドカーを販売しているメーカーの一覧
コネクテッドカーは、一部のメーカーの中で販売されている状況です。コネクテッドカーを販売しているメーカーの情報をまとめました。
トヨタ
トヨタでは、2018年6月にコネクテッドカーを、標準搭載した新型クラウンと、カローラスポーツの販売を開始しており、コネクテッドカー事業を本格的にスタートさせています。
今後、国内で発売するすべての車のコネクテッドカー機能を搭載すると宣言しているトヨタでは、様々なコネクテッドカーサービスが提供されるようになるでしょう。
日産
日産では、2016年9月にコネクテッドカーの開発について、マイクロソフトと提携を結びクラウドサービスの実現に向けて開発を進めています。
そんな中でも、日産が開発した「Nissan Connect」では、マイカーの駐車位置をスマートフォンで把握できるマイカーファインダー機能や、離れた場所からドアロックが可能になるリモートドアなど、スマートフォンやパソコンを利用した技術を、車に反映させる技術の開発に取り組んでいます。
ホンダ
コネクテッドカーの技術に積極的なホンダは、AI機能を利用した運転支援システムの開発を目標に、ソフトバンクとの共同開発で、コネクテッドカーの最新技術を開発しています。
2017年11月には、高速移動中の自動車で通信する基地局を、安定的に切り替える技術や、車載アンテナの開発など、コネクテッドカーの実現に向けて、急ピッチに開発が進められている状況です。
コネクテッドカーの特徴やメリット、デメリットのまとめ
コネクテッドカーの特徴やメリット、デメリットについて解説してきました。記事の内容をまとめると以下の3つのポイントが挙げられます。
・IoTの技術を利用した、コネクテッドカーの開発が自動車メーカーの中で急ピッチに進められている
・車の自動運転実現化に向けて、今後コネクテッドカーの技術が重要視される時代が間も無く来る
・コネクテッドカーの実現により、ハッキングされる可能性や車両価格が高騰するなどのデメリットは避けられない
コネクテッドカーは、ネットの力で運転をサポートする最新型のシステムです。自動車メーカーだけでなく、多くのIT関連会社がコネクテッドカーの実現化に向けて開発を進めています。
今後ハンドルを握ることなく、自分の向かいたい場所に行ける時代は来るのでしょうか。コネクテッドカーの開発は、自動車業界の今後を大きく左右する技術です。各メーカーの今後の開発状況に目が離せない状況です。