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ここ約10年、電気自動車のシェアはどんどん伸びてきています。環境に配慮された車への関心が浸透してきているのかもしれません。これを読んでるあなたも電気自動車を検討中のことと思いますが、どの車種が人気のあるのか気になりますよね。
今回は、国産の電気自動車ベスト5を紹介します!
目次
電気自動車とは
電気自動車とは、電気をエネルギー源にしてモーターを動かして走る事の出来る自動車です。Electric Vehicle略して「EV」と呼ばれています。
電気自動車のメリット
電気自動車は、電動モーターで走るので排出ガスがクリーンで地球にやさしいのが特徴です。また、家庭の電気で蓄電できるため、ガソリンよりランニングコストは安くなります。最近の電気自動車は走行距離も長く長距離ドライブも可能。また、発進音、走行音が静かです。
ガソリン車と違い、エンジンルームが無くなるため空いたスペースを活用できるメリットもあります。
電気自動車のデメリット
まず言えるのが、(国産車に限ると)車種が少なすぎるのが大きなデメリットでしょう。
100%電気自動車で言うと「日産リーフ」しかほぼ選択肢はありません。他にも「トヨタ プリウスPHV」「三菱 アウトランダーPHEV」「ホンダ クラリティPHEV」などもありますが、これらは100%電気で走るのはなく電気とガソリンを併用するハイブリッドモデルです。100%電気自動車にこだわらなければ今挙げた車種もおすすめ。あとは水素と酸素で走る「トヨタ MIRAI」もリーフのライバル車と言えます。
また、電気自動車はガソリン車と比べて車体価格が高めなのがネックです。電気自動車で一番人気がある「日産リーフ」でも最低価格が320万円~なので、プリウス最上位グレード並の価格です。
ただ、自動車重量税・取得税などの税金が免除されていたり、国から補助金が出たりするのでめちゃくちゃ高いというわけではありません。乗り出し価格はちょっと高めのガソリン車と変わりません。
電気自動車人気ベスト5(国産)
1位 日産リーフ
国産の100%電気自動車を検討中であれば、第一候補に挙げられるのが「日産リーフ」でしょう。
リーフは、日本で一番売れている電気自動車で2010年に日産から販売されました。走行距離が長く、バッテリーの持ちもトップクラス、先進技術も搭載され、走行音も静かなので人気があります。
1回の充電で「400km」も走れます(これは先代モデルの約2倍!)。400kmというと、東京~兵庫県、または東京~岩手県まで行けるんです!(実際の航続距離はカタログ値の7割と言われているので、約300km相当)毎日の通勤や買い物には実用性は十分ですね。
価格は[ 315万円~403万円 ]と、ほかのガソリン車と比べると高めの価格設定ですね。
車体カラーは全部で14色。そのうち8色がワントーンカラーで、ツートーンカラーが6種類あります。全14色中10色が有料カラーです。
リーフの大きな特徴として「e-ペダル」があります。これは1つのペダルで加速と減速ができる先進技術で、ペダルを踏めば加速、緩めると減速、停止することができます。
また、「プロパイロットパーキング」という自動パーキングシステムも標準装備。駐車するときに全自動でアクセル、ステアリング、シフト、ブレーキまで全自動で制御します。駐車が苦手な方にはとても助かりますね。
電気自動車で気になるのが、旅行先でバッテリーの充電器があるかどうか。現在のところ、全国の充電スポットは「29,700基」もあるのであまり困ることはないでしょう。多くの設置場所は市役所や飛行場の公的な場所、コンビニエンスストア、商業施設、宿泊施設などにあります。
日産リーフなら、日産販売店舗だけでなく日本全国の急速充電器を年間2,000円で充電し放題のプランもあります。通勤やお買い物だけでなく遠出するときも充電器の場所さえ把握すれば、全国どこへでも安心して運転できますね。
現在のところ、電気自動車を購入するならこの「日産リーフ」がダントツでおすすめです!
2位 e-NV200
e-NV200も日産が販売しているミニバンタイプの車で、ガソリン車のNV200バネットをベースに作られています。1回のフル充電で300km走れます。300kmと言えば東京から新潟県くらいまで走行できる距離です。
「走る蓄電池」として商用車に使用されることが多いのは、ガソリン代がかからないことは大きなメリットですね。また大容量のバッテリーを載せているにも関わらず、床下配置されてるので荷室が広い事は商用車として使用しやすい理由です。バッテリーを走行させるためだけでなく、コンセントを車内に設備していることは作業する際に電気が必要な時にとても便利です。
グレードはGXルートバン、GX(二人乗り)、GX(5人乗り)の3種類で、価格は395万円~405万円です。ボディーカラーは5色あります。
e-NV200の特徴は、「新回生協調ブレーキシステム」というブレーキを踏むとその一部分がエネルギーに吸収されるようになっています。ブレーキを踏んで蓄電されるので燃費の向上により走行距離も伸びますね。
e-NV200はバッテリー残量警告灯が出た後は最高速度が100km/h以下に制限されていたり、ブレーキの踏み込み過ぎを制限しているので不要な電力消費を抑えています。エアコン操作を車外からスマートフォンやパソコン・インテリジェントキーで行えます。
寒い時などは、前席ヒーターつきシートやステアリングヒーターなどでエアコン消費を抑えることもできるような工夫がされています。商用車として開発されたとは思えない機能を備えています。商用車としてだけでなく、ファミリーカーとして使用できるのも魅力的です。
3位 i-MiEV
i-MiEVは、三菱が世界初に量産電気自動車として販売された電気自動車です。ガソリン車の「i」を元に開発されています。蓄電池を座席の下に配置したことで室内空間が確保できて、なおかつ重心を低くできたことにより安定した走行ができます。軽自動車なので、乗用車に比べると維持費も安く済みます。
グレードはXの1種類のみで、価格は298万円です。ボディーカラーは5色です。i-MiEVは1回のフル充電で164km走行できます。普通充電で約7時間、急速充電は(60%~80%充電するとき)30分で充電できます。
小回りが利く軽自動車なので、デイリーに使える車です。途中で充電しなくても約40kmを走行できます。(通勤・子供の送り迎え・お買い物など)全国のドライバーの約90%が毎日40km未満しか走行していないんです。なので、バッテリー残量に余裕をもって毎日運転できます。
安全性能は、MiEV OS(MiEV Operating System)というバッテリーを常時モニタリングしたり、ブレーキを踏むと蓄電される回生ブレーキなどの省エネや安全走行も備えたシステムです。
その他安全性能で車を下車する際に、作動させるパワースイッチを切らずにドアを開けようとするとブザーがなります。リモコンでドアロックした後に、リモコン操作以外でドアが開けられるとブザーとホーンで警告します。安全性能が高いので安心して駐車しておけますね。
4位 ミニキャブ・ミーブバン
ミニキャブ・ミーブバンは三菱から「“運ぶ”すべてが新しくなる」のキャッチフレーズで販売されている商用車です。元々は、ガソリン車のミニキャブバンとして販売されていた自動車です。商用車として使用されることが多いため、ビールケースで36ケース、パンケースで72ケース積める広さがあります。荷物がたくさん積めるのはとても魅力的な車です。
グレードはCD10.5kWhとCD16.0kWhの2種類です。CD16.0kWhには、2シーターと4シーターがあります。価格は176万円~215万円です。ボディーカラーは2色です。カラーバリエーションは少なめですが、デカールと言うステッカーが1種類と車体ラッピングの種類は8種類あります。アピールしたい商品やお店を印象つけれます。
ミニキャブ・ミーブバンは軽自動車なので、乗用車より維持費も安いです。一回のフル充電で10.5kWhの場合は100km走行することができ、16.0kWhの場合は150km走行することができます。近辺の定期ルートを走る商用車として、途中充電することなく配達などするのには最適です。
電気自動車だから走行時の音が静かで、早朝・深夜の仕事にも役立ってくれます。メーカーオプションですが乗車前に遠隔空調操作ができる空調スイッチがあったり、標準装備で運転席・助手席にシートヒーターやパワーウィンドウが標準装備されています。
5位 トヨタ車体 コムス
コムスは、「超小型電気自動車で人に地球にやさしい環境づくりに貢献します。」をコンセプトにトヨタ車体で販売されています。家庭用のコンセントから充電できるとても手軽さが魅力的な電気自動車です。法人で利用されることも多く、コンビニエンスストアの配達やホームヘルパーの派遣にも一役買っています。ボディーが小さいのでスペースに困らないことも大きなメリットです。
ボディーカラーは7色。グレードはP・COMとB・COMの2種類です。価格は879万円~903万円です。一回のフル充電で60km/hで走行した場合57km走行できます。一回の充電時間は6時間で、1回の充電にかかる費用は156円です。ジュース1本分の値段で50km以上走行できるのはすごいですね。
最大のメリットは、車検・車庫証明・重量税・取得税が一切不要なところです。定期点検は必ず受けるのは安全に走行するために必要なので忘れずに受けましょう。また車体が小さくバイクのように見えますが、コムスはミニカーなので普通免許が必要です。乗る人の普通免許確認が必要ですね。
まとめ
日本で販売されている電気自動車について5種類調べてみました。電気自動車の環境に優しい・維持費がガソリン車に比べてよい・安全性能が良いところは全車共に共通していました。
電気自動車の導入がいち早いのは商用車だと公共施設が多かったですね。これから一般家庭にも導入される方が、長い目で見ると車のランニングコストは低くなっていきます。
ガソリン車に比べると普及率はまだまだ少ないですが、家庭内だけでなく外でも安心して充電できるスポットも増えていくと普及率も上がってくるのではないでしょうか。すれ違う車が半分以上が電気自動車になるのもそう遠い未来ではないかもしれませんね。