トヨタアクア人気の理由は様々なニーズに答えられる車だから

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2011年12月に、プリウスのモデルチェンジで空席になっていた、5ナンバーサイズのハイブリッドカーの後継モデルを引き継ぎました。この頃のトヨタは、ハイブリッド専用車はプリウスのようなハイブリッド専用モデルで販売していました。

 

ライバルたちがコンパクトカーなハイブリッドカーを登場させる中、ハイブリッドの先駆けのトヨタが指をくわえてみているわけにはいきません。

 

コンパクトサイズのハイブリッドカーとして、満を持して登場したアクアにはライバルにはないハイブリッドカーの老舗トヨタのなせる技が満載です。今回は、アクアの人気の秘密を探って行きましょう。

ハイブリッド専用モデルを意識したアクア

国産ハイブリッドカー販売の先駆けとなったトヨタ。国内はもとより、世界的にもハイブリッドカーの先駆けの自負から、いわゆるストリングタイプのハイブリッドカーは、専用モデルで販売する方針をプリウス発売からしばらくの間は貫いていました。

 

プリウスは、3ナンバーそして、アクアは5ナンバーサイズとして棲み分けがなされているのです。

 

ハイブリッド専用モデルに拘っていたトヨタ。まぁ、クラウンとかエスティマとかに搭載するマイルドハイブリッドなどとは、線引きをしていました。それは、ハイブリッド開発に並々ならぬ心血を注いだ企業ならでは拘りだと理解されます。

 

ハイブリッド車は、「環境にやさしく」と同時に、最先端技術であることから「近未来的」であり、省エネに貢献しているイメージがあります。すなわち、トヨタのハイブリッド専用車に乗っていれば「環境を考える良識的な人」と思われるイメージが大きいのですね。

 

どんな車に乗っているか?車好きなら大きな問題です。

 

トヨタ初のハイブリッド専用車で発売されたプリウス。初代はカローラくらいの大きさの5ナンバーサイズでした。2代目にモデルチェンジする際に、車格アップされ3ナンバーサイズになりました。

 

より多くの人々に購入してもらうために、3ナンバーサイズに車格が大きくされました。いまや3ナンバーはスタンダードサイズと言えます。プリウスは、車格アップして2代目そして3代目と販売台数のトップをになっています。

 

昔、「大きいことはいいことだ~♪」なんてCMソングもありましたが、大きくては扱いづらいこともあります。それは車の大きさについても言えることです。

 

2代目プリウスの登場から無くなった、5ナンバーサイズのハイブリッド専用車。初代プリウスからの代替えや、5ナンバーサイズのコンパクトカーの使い勝手をかなえるモデルの登場が望まれたことから登場したのがアクアですね。

アクアのスペック 追求した燃費や走行性能

ボディスタイルは、5ドアハッチバック。5ナンバーサイズの大きさは、全長×全幅×全高=4050×1695×1455mmと全長のみ、ヴィッツより8cmほど長いものの、あとはほぼ同じ大きさです。

全幅1695mmは、街中での運転しやすさではピカイチでしょう。せまいスーパーの駐車場も、最小回転半径4.8mと軽自動車並みの取り回しの良さを誇ります。

 

シャーシは、ヴィッツを流用し、ハイブリッドシステムはプリウス(NHW20型)に搭載されていた、THS-Ⅱをさらにコンパクトカー用に小型軽量化されたものを搭載しました。現行型プリウスに搭載されるエンジンは、1500ccガソリンエンジンにモーターが組み合わされたもの。

 

ハイブリッドシステムの最高出力は100PS。1500ccガソリンエンジン 1NZ-FXE 74PS/4,800rpm最大トルク 11.3kgf。モーターは、61PSで最大トルク17.2kgfです。駆動方式はFFで、ミッションはCVTのみ。

 

燃費は、クラストップレベルの38km/L(JC08モード)。現行プリウスが登場するまで世界トップレベルの燃費を誇っていました。

 

カローラや、ヴィッツに、ストロングハイブリッドも登場させたトヨタですが、やはりガソリンエンジンベース車と、ハイブリッド専用車では、ハイブリッド専用車のほうがハイブリッドシステムとの相性もいいのは当たり前です。

 

カローラや、ヴィッツのハイブリッドは、ハイブリッド車に乗っていると知られるのがあまり好きでない人。つまり、ハイブリッドカーだからと言って、目立ちたくない人向けの車なのです。

 

走行性能は、燃費と、爽快な加速を追求したモノになっています。コンパクトカークラスのガソリンエンジンと比べると、ハイブリッドのモーターアシストで、かなり俊敏な加速で驚くことでしょう。

 

さらに、ガソリンエンジンに比べ、重くパワーユニットやバッテリーなどをシャーシに低くレイアウトし、高速走行でふらつくことなく、まるで路面に吸い付くような安定感のある走りを実現させました。

 

スピードメーターは、視認性の良いセンターメーター。デジタル表示で、スピード・走行距離・燃費など様々な情報を表示され、燃費走行などに有効です。

 

センターメーターの下段には、ナビやオーディオが備えられます。まぁ、室内のつくりは標準的なコンパクトカー並みなのは、プリウスよりもエントリーモデルなので致し方ないことでしょうね。

 

アクアには、トヨタの先進的安全機能「トヨタ セーフティセンス」が、搭載されています。レーザーレーダーと、単眼カメラを併用した検知機能で、プリクラッシュセーフティや、レーンディパーチャーアラート、そして、急発進を抑制ブレーキなど安全運転を支援する装置が、メーカーオプションで用意されています。

アクアのグレートと価格

トヨタのエントリーハイブリッドカー・アクアのグレードを紹介しましょう。グレードは、L(廉価版)・S(ベース)・G(上級)・Crossover(SUV志向)の4つです。

 

Lの価格は、178万5240円。廉価版なので、快適装備がかなり省かれています。個人での使用には無理があるかもしれません。いわゆるビジネスモデルです。

 

装備が減った分、燃費は40.0Km/Lを全グレード中で唯一マーク。内装色はナチュラ ルグレーのみ。ボディカラーはスーパーホワイトII、シルバーメタリック、ブラックマイカ、クールソーダメタリックの4色のみです。

 

Sの価格は、188万6760円。ベースグレードは、標準仕様で最量販グレードを狙っています。Lで省かれていた装備がすべて備わり、フロントグリルにはメッキの加飾もあります。室内内装は、ブルーブラックか、ブリリアントレッドが選択可能です。

 

Gの価格は、205万2000円。Sをベースにした上級仕様です。4本スポークステアリングホイールが、本皮巻き+シルバーステッチ。スエード調のファブリックシート表皮、Toyota Safety Sense Cが、設定されています。室内色は、ディープブラウンのみです。

 

Gソウフトレーザーセレクションの価格は、207万9000円。シート表皮をファブリックから合成皮革にしたものです。コンパクトカーなのに皮シートとはなんと豪華な仕様なのでしょう。

 

Crossover(クロスオーバー)の価格は、205万2000円。フロントグリルや、バンパーが専用デザインで、フロントとリアのスキッドプレート、サイドマットガード、フェンダーアーチモール、ルーフモールがSUVテイストを盛り上げる装備として装着されています。フェンダーアーチモール装着により全幅が1715mmとなり、5ナンバーから3ナンバーに。

 

G”GRスポーツ”の価格は、232万2000円です。ボディのスポット溶接打点が追加され、ノーマルとは比べ物にならないほどのボディ強度を誇ります。LEDヘッドライトが唯一標準装備となっています。ドアミラーは、ボディカラーと異なるブラックとなっています。

トヨタのハイブリッド専用車のエントリーカー・アクア

アクアはトヨタのハイブリッド専用車のエントリーカーです。

 

コンパクトハイブリッドカーでありながら、豪華仕様のGソフトレーザーセレクションやSUV志向のCrossoverや、スポーツ志向のG”GRスポーツ”など実に選択肢が多いモデルです。様々な人たちのニーズに答えられるアクアは、まさに万能モデルでしょうね。